【まくのうちコミュニケーション@茅ヶ崎香川】~繊細とダイナミックな花の世界 藤澤努さん(花政)~

立ち向かう

小学生女子の将来の夢ランキングに名を連ねる花屋業界ですが、実際の花屋さんは女性よりも男性の数が圧倒的に多いそうです。

花屋の長男に生まれた藤澤さんですが、小学生の頃はいじめられていた時期があったのだとか。その頃、テレビでたまたま見たプロレスの試合に衝撃を受けます。

「プロレスって、やられてもやられても、立ち向かっていくじゃないですか。だから自分も、立ち向かっていこう、って思ったんです。こんな細い体だからいじめられるんだって。」

プロレスが転機となり「自分だけやられるわけにはいかない」と思うようになった藤澤さん。小学5年生の頃には少年野球も始めたそうですが、今でもその頃のコーチに会うと「お前ほどやった奴はいない(笑)」と言われることもあるそうです。

プロレスをきっかけに自分も体を鍛えることにも興味を持ち始めたそうです。今でも時折トレーニングをして鍛えるそうで、実際に近くでお会いする藤澤さんは、「この、繊細な花のアレンジメントを作る方が!?」と一瞬思ってしまうかもしれませんが、鍛えている感が伝わってくる体つきをしておられます。

空間装飾の世界

専門学校を卒業後に修行をした花屋さんではデパート装飾を多く担当されたそうです。

広島の百貨店のグランドオープンに合わせて一泊三日でほとんど寝ずに開店の装飾を作成したことも。

デパート装飾とは、一般的な花屋さんの店頭で売られている大きさのアレンジメントではなく、店内の装飾の一部ともなるようなダイナミックな活け込みを作成するジャンルだそうです。空間を生かす花の活け込みは、経験を踏まないと、なかなか出来ないジャンルだそうです。その修行もあり、藤澤さんが今、作成する開店の花輪はとてもダイナミックです。今でも時折、こうした店頭装飾のために呼ばれることもあるのだとか。

「氷川丸内部の全体を花で飾ったこともあります」芸術的です。

こちらは中華街の名店の店内装飾。この竹は塗装をしたわけでなく自然の色合いでこのようになるのだとか。「緑色だと雰囲気が変わってしまいます。」年数が経つと、このように色合いが変わっていくことを知っているからこそ、店内との調和を生む装飾ができるのだと感じました。

なにも知らずに今まで花を買っていましたが、店頭で販売されている花だけでなく、こういった世界があるのですね。場所の空気感や世界観と一体となった装飾を制作する花の世界は大変興味深く感じました。こういった装飾を次回、制作される際は一度、その場で見学させていただきたいな!と感じました

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明日は、そんなダイナミックな装飾も手掛ける花政の藤澤さんがおススメする、茅ヶ崎のマル秘スポットをご紹介します!

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