「地域で働く」を人生の財産に〜第3回 限られた資源の有効活用〜

地域の中小企業の現実は、「小回りが利く」「スピード感が早い」などなどの利点もある一方で、「少人数」という難点もあります。とにかく規模が大きくありません。

うちのガソリンスタンドは、社長を除くと、接客サービスなどお店に立ってお客様に応対するスタッフ、経理担当者、自分以外にメンバーはいませんでした。会社の部門の言葉で言えば、「営業」「商品開発」「企画」を現場スタッフが行い、「総務」「広報」「営業事務」を私が一人で受け持ちました。会社の部門で言えば、一人何役もやることになりますが、それは中小企業では当たり前のこと。おまけに、小売りサービス業では、常なのではないでしょうか。ガソリンの販売量は全盛期に比べたら減少していました。ですが、お正月以外は毎朝早朝から夜まで営業し、結構な数のお客様にご利用いただくとなると、仕事量はかなりの量でした。

しかし私には想いがありました。「未来をつくるために、なにか新しいことを始めた方がいい。」「それには時間がたりなさすぎる。」「頼める人はいない」となると、必要のない仕事は辞めて行くしかありません。時間の無駄は最大の敵。

前任者から引き継いだ仕事に一通り慣れた頃、仕事の整理をしました。辞められるもの、縮小できるものはないか、検討しました。実際、目的が既に形骸化しているにも関わらず継続されている仕事や、手順がおかしくなっているために時間がかかり過ぎる仕事がありました。そして極め付けが、場所。店頭での日常的な販売の現場の業務と密接に関連しているにも関わらず、仕事場はお店とは車で10分弱離れたところにあるという大きな問題がありました。小売りサービスの現場とバックオフィス、そう簡単には割り切れない現実がありました。

「事務所をお客様に接するお店の2階に移転しよう」

総務広報営業事務を行う私の居場所は、スタンドの全体を見渡すことができるお店の2階へと変わりました。これにより、まずは、現場のスタッフさんとコミュニケーションをとるための時間の無駄が大きく改善され、仕事の手順も変わることになりました。

「人をして成果をあげさせるための第一歩は、仕事を生産的なものにすることである。」「仕事を生産的なものにするには、四つのものが必要である。第一に、仕事の分析である。われわれはまず、仕事に必要な作業と、その順序と、そこに必要とされるものを知らなければならない。第二に、プロセスへの統合である。われわれは作業を集めて、生産のプロセスとして編成しなければならない。」(マネジメント第17章)

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