「地域で働く」を人生の財産に~第4回:兼業期間を経て「東京で働く」を廃棄する

兼業で始まった湘南での家業ガソリンスタンドと、都内での法律事務職の仕事ですが、続けていくうちに都内での仕事もしている自分に疑問を感じるようになりました。その頃には、週に1日しか都内での仕事をしておりませんでしたが、「なんのために、自分はわざわざ東京まで通勤電車に揺られて働きに行っているのだろう?」と考えるようになりました。

昔の自分は、法律事務職の仕事に、優越感や自己有能感、自分が立派なことをしている錯覚を感じていました。安定もそこにはありました。

一方で、ガソリンスタンドでの仕事は、書類を相手に、お客様とは電話やメールでやりとりするのとは異なる、「生身の人」がいつも目の前に居ました。お客様、スタッフさんの気持ちや感情が外に溢れ出て、それにより一緒にいる時間が笑顔やエネルギーで満ち溢れる瞬間の数々。「感情が手に取るように通い合う時間って、私にはとても大切なんだ。」お店のこと、お客様のこと、スタッフさんのこと、「人の心が変わる瞬間」が分かりやすい、小売りサービス業の世界は、自分を人間にしてくれるようなものでした。「自分の時間や考える頭、振り向ける気持ちを、もっともっとガソリンスタンドの現場に充てたい。」自分には、都内で働くよりも、地域で生身の人を相手にしながら働く方が合っていることを知りました。

こうして、数年間続いた兼業時代は終わりを告げました。あれだけ拘っていたにも関わらず、このような意思決定をするとは、驚きもありました。今でも当時の上司や先輩方とはやりとりをさせてもらっています。

(今日の言葉)

成果をあげるための秘訣を一つだけ挙げるならば、それは集中である。(経営者の条件P138)

集中のための第一の原則は、生産的でなくなった過去のものを捨てることである。(経営者の条件P142)

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