「地域で働く」を人生の財産に(第1回)

「君は仕事をするなかで、どうなっていたいの?」

今から10年以上前のこと、横浜での初めての勤め先を辞めようかどうしようか迷っていました。

上司とは価値観が合いませんでした。素直ではない自分とは裏腹に、言われたことを素直に進んで頼まれたことの倍以上行う同僚は、上司に大変気にいられており、私は、日に日に会社が嫌になって行きました。やっていることの評価をしてくれない、いつも何かしら文句を言われる、私も頑張っているのに。不満は募るばかりでした。

先輩は「上司よりも、お客さんに喜んでもらえているのだから。お客さんを見よう。」と何度もアドバイスをくれましたが、頭では分かるような気がするけれど、心は分かることを拒否していました。

そして冒頭の言葉

社会人歴が私よりも長い年上の友人に相談した時のことでした。

「仕事をするなかで、どうなっていたいの?」

そんな事、これまで考えたこともありませんでした。長い学生生活を終えて社会で働き始めたのは一般的な時期よりも遅かった自分。働くことは、お金がもらえること、社会の中での自分の居場所が確認できる事に加え、特徴的だったのは、今思えば、自分の優越感を満たしてくれるようなものでした。勤め先は法律関係の事務所でした。上司や先輩はお客様から「先生」と呼ばれるような立場でした。自分も、その一端を担っているような優越感を感じていたのかもしれません。

質問に対して、こたえました。

「。。。。平和でありたい。」

仕事をするなかで、わたしが在りたい状態、当時は「平和」という言葉でしか表現できませんでした。

「先生」と呼ばれるような優越感を感じられる仕事の一部を担える優越感、大きな問題が起こったとしても上司や先輩がフォローしてくれること、自分は言われたことをだけをしっかりこなしていればよい、打ち合わせ等に時折参加をさせてもらえると、なんだか自分は立派なことをしているような錯覚。定時で仕事を終えることができ、時々、お昼や帰りに特別なお店に行ったり、少し「ちょっとできません」と言えば、先輩が後を引き受けて自分は開放される状態。

今思えば、責任から逃れ 自己満足で仕事をしていたのでしょう。その一週間後、勤め先を辞めました。28歳、社会に出て初めての挫折でした。

「エグゼクテイブの目に最もよく見えるものは、常に組織の内部の世界である。」「エグゼクティブたる者は、外部の現実の世界に直接触れるべく特別の努力を払わないかぎり、組織の内部に焦点をあわせることとなる。」(「経営者の条件」P33)

「地域で働く時間を人生の財産に」

湘南まくのうちコミュニケーションのミッションです。この連載では、このミッションに辿り着くまでの過程、そして、私自身がどのようにミッションに向き合い実践しているかを、お伝えしていきます。

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