【FUNデリバリー~食卓に笑顔を届けます✨~】C.C.C.THEATER 原田亮さん・望月信史さん~最終話~

茅ヶ崎で活動するプロフェッショナルな方々のストーリーを紹介するこのコーナー。

湘南まくのうちコミュニケーションでは、C.C.C.THEATER の原田 亮(はらだりょう)さん(代表)と望月信史(もちづきのぶふみ)さん(制作)に、2019年8月、取材を行いました。

そしていま、「この時期に、子ども達のために何ができるか?」5月のゴールデン・ウィークには連日のオンラインイベントを開催し、21日からはRestaurant&Bar Mashuさんとのコラボ企画「FUNデリバリー」をスタートしたみなさん。「食卓に笑顔を届けたい」活動の根底にあるのは、原田さん・望月さんを始めとするC.C.C.THEATERさんの変わらぬ想い。

取材から一年越しの公開となります。全3回シリーズの最終回です。どうぞご覧ください。

演劇の中に留まらない「自分で楽しむ力」の大切さ

演劇を通じて、子ども達に、自分で楽しむ力や心、自分で楽しさをクリエイションする力を養う機会を作りたい。それがC.C.C.THEATERさんの活動の根底にあるもの。

「昨日までと同じことは、やらないで」と子どもを意識づけする原田さん

それに呼応するかのように、自分達で、アドリブをどんどん変化させていったりと、主体的に関わって来る子供達

これらの「自分で楽しむ力」は、演劇の中だけに留まらないと原田さんは言います。

「勉強や生活が楽しくないという子がいたら、それは先生のせいなの?それは家族のせいなの?と聴きます。そうではないと思うのです。勉強も生活も、自分で楽しむことは出来ます。」

どのような状況でも、自分から、今の自分の状況を「楽しい」と、自分で自分に動機づけをし、方向付けを行うことはできるのです。それは捉え方次第、そして、経験次第です。

「『自分は、こんなもんじゃないぞ』と思うことができる子どもになって欲しいと思っています。『この程度なんだ』と自分で自分の限界を決めてしまったら、それまでです。もっと楽しくするには、どうしたらいいか、子どもは芝居の中で考えます。これだけやったら、発表の舞台ではこれだけの物が帰って来た!そういった経験や体験が、『ここまで自分は出来るんだ』という自信につながりますし、『次は、こうやってみよう』と新たなチャレンジにも繋がって行きますこんな風に考えて行動に移すことが出来る人がたくさんいたら、世の中はもっと変わって行くと思うのです。」

原田さん達C.C.C.THEATERの大人は、子ども達が、自ら考え、決定し、行動に移す人として成長していくチャンスや機会、視点やキッカケを設えていく。その中で、子どもは、自分自身に動機づけを行い、自分から成長していく。

演劇を通じて、自分自身をマネジメントする力を身につける。なかなかできないことだと感じます。

答えは自分で探すもの

「大学の先生から聞いたのですが、日本の子どもは、大学で突然に、「こたえは自分で探してみて」と言われると戸惑ってしまうとそうです。そういうことなら、子どもの段階から、自分で答えを探すことを身につければ良いと思うのです。」

自分で答えを見つけることができる子どもは、将来、揺るぎない軸と確かな自己肯定感を備えた大人へと成長すると感じました。そのような成長の機会を、押し付けや強制ではなく、自然と楽しみながら、子ども達に準備しているのが、C.C.C.THEATERなのだと感じました。

それは、原田さんや望月さんを始めとするC.C.C.THEATERの大人たちが、人を指示や指図で動かす対象と見ておらず、絶対的な尊重と信頼のもとに受け止めているからだと思います。子どもであっても同じです。子どもだからといって、大人が強制するのではなく、子ども達に対しても、一人の人として向き合うこと。指図や指示で動かすなどとは微塵も考えていないから。「僕たちは、子ども達のおかげで、こうして演劇が出来ています」と原田さんは言います。

共通の目標に向かう仲間として

「演出として、どうしても、こうやって欲しいという場合には、『お願い!』と言ってお願いします。すると、子ども達は、亮さんのお願いだから、聴くよ、と言ってくれます。そこには、子ども達と僕との信頼関係があるからだ、と思っています。」

子どもも大人も、舞台を創り上げるという共通の目標に向かう仲間。そこには、自分自身を、それぞれにマネジメントしている一人ひとりが居て、コミュニケーションを通じて互いへの信頼関係を構築する姿があります。社会において最も基本的な要素を演劇を通じて身につけることが出来る場所。それがC.C.C.THEATER。

このような場所は、日常生活の中ではなかなか巡り合えないのでは無いでしょうか。とても素晴らしいことだと感じました。「大人の自分も何かのカタチで関わりたい」そう感じさせてくれる素晴らしい取り組みだと感じました。

FUNデリバリーは30日土曜日に実施予定とのことです。茅ヶ崎の食卓が笑顔になりますように✨

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