【まくのうちコミュニケーション@茅ヶ崎市堤】vol.4 造園業の親方から始まる場合~竹内悟門(竹内庭苑)さん~

「私は、地位やその組織ゆえに、日常業務において、組織全体の活動や業績に対して、重要な影響をもつ意思決定を行う経営管理者や専門家などの知識労働者をエグゼクティブと名づけた」(「経営者の条件」)

茅ヶ崎市内で事業を行う社長や店長、店主や先生、リーダー、所長など名称は様々ですが

様々な業界の「茅ヶ崎のエグゼクティブ」を紹介していきます。

今週は、竹内悟門(たけうちのりゆき)さん(株式会社竹内庭苑 代表取締役)です

 

***************

竹内悟門さん、茅ヶ崎市堤の造園業 株式会社竹内庭苑の代表取締役です。

造園というと日本庭園をイメージしますが、

竹内庭苑さんで手掛けるのは、個人のお宅の庭を始め、マンションの植え込みや公共施設の植え込み、街路樹など多岐にわたります。

長い時間軸とともに

「木は寿命も長いですが、成長も実にユックリです。造園は、その木が、伸びては切って、伸びては切ってを繰り返す仕事にあたります。ですが、ただ伸びた分だけバッサリ切れば良いというわけでは無いのです。」

髪を切るのを美容室でお願いするとき、「〇㎝切ってください」というように依頼する場合もありますが、造園の世界は、そういうものでは無いとのこと。

「たとえば、『この木を半分くらいにしてください』というお客さんがいるとします。ですが、その通りに切ってしまうと、逆に、今まで以上の速さで元通りの大きさになってしまうことがあるんです。」

木は生き物、蒸散作用と吸水作用のバランスを自分で保って生きている。それを人間が上の部分を大きく切ってしまうと、蒸散作用がおさえられてしまい、蒸散ができなくなってしまいます。これは大変ということで、木は、蒸散を行う為に、成長速度が3倍も速い枝を自分で出すのだそうです。その結果、今まで以上の速さで元通りの大きさになってしまうのだとか。

「木には、木、本来の姿があります。本来の姿で、木がイキイキとして生命力を感じられることが一番だと思います。疲れて帰って来た時、庭の木がイキイキとして自分達を迎えてくれる瞬間、ふと癒されたり安心したり。そういう風に庭を楽しむことができるよう、木の本来の姿や良さを伝えていきたいと思っています。」

その中で大切なのが、「長い時間軸で考えること」だそうです。

5年10年と長い期間を掛けて、木は、本来持つ、イキイキとした美しい姿に成長していきます。そのためには、年間の管理も大切ですし、一回一回の剪定作業の際に将来的な庭の完成像まで見据えて、丁寧に丁寧に剪定していくことが大切なのだとか。

「この木のこの部分は、面倒くさいなと思って手を抜いてしまうと、後々、大変手間がかかることになってしまいます。そういうことは最初の段階で見れば分かります。なので、ここは丁寧に今、作業してくださいね、というのを職人皆で共有するようにしています。」

10年先の姿を見据えて今、丁寧に手を掛けていくこと、これだけの視点で造園が行われているとは全く知りませんでした。

働く女性の力で地域を元気に

竹内庭苑さんの取り組みで、もう一つ特徴的なのが、女性のスタッフさんを多く雇用していること。

「造園の職人というと男性の職業のイメージがまだまだ強いですが、弊社では、公共事業の草むしりなどを女性にお願いしています。弊社の女性スタッフは、一つひとつの作業をとても元気に丁寧に取り組んでくれます。植物を扱う仕事を通して、その丁寧さやひたむきさが輝きます。元気にキビキビと草むしりをする女性がまちに出て行くことで、まちも元気になるのではと考えています。なので、こういった仕事で女性には積極的に活躍してもらおうと思っています。」

 

竹内庭苑さんの取り組みを一週間にわたって紹介していきます

どうぞお楽しみに!

Follow me!