【まくのうちコミュニケーション@茅ヶ崎香川】茅ヶ崎の事業主として~藤澤努さん(花政)の場合~
「自ら出かけ確かめることは、決定の前提となっていたものが有効か、それとも陳腐化しており決定そのものを再検討する必要があるかどうかを知るための、唯一でなくとも最善の方法である。」
「現実に直接触れることを中心にしてフィードバックを行わないかぎり、すなわち自ら出かけて確かめないかぎり、不毛の独断から逃れることはできず成果をあげることもできない。」(経営者の条件)
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藤澤さんが修行先で3年目を迎えた頃、現場の仕組みを大きく変えたことがあったそうです。
「当時は事務所勤務でした。市場で仕入れた花を品種や色などデータにして選別し、各店舗にどの花が必要かを問い合わせる仕事をしていましたが、自分が担当になってから、その仕組みを辞めました。各店舗から事務所まで現物を見に来るような仕組みに変えさせてもらいました。」
「市場からはたくさんの花が運ばれてきます。それらは実際に自分で見てみないと分かりません。現物を自分で見て、判断してもらいたいと思っていました。」
花政さんの店には常時60種類程の花があります。
それらは一見、素人目には違いが判らないものもあります。
これら二つ、ヒマワリの違いは分かりますか
こちらは花びらの先端が尖っています(真ん中のレモン色のようなヒマワリをご覧ください)
一方、こちらは花びらの先端が丸み帯びているのです(手前の少しオレンジ色のヒマワリです)
同じヒマワリでも、色だけでなく細かな差があります。
違いを知って再び二つのガーベラを眺めると、印象も異なって伝わってきます。
花は品種が様々です。同じ花に見えても違いがあります。
それらの違いを知るには、実際に物にふれること。香りもさまざま。
花ほど、細部にわたり違いがあり、実際に見てみないと分からないものはないかもしれません。
藤澤さんは言います。
「何をするにしても、自分でやってみる、行ってみる、体験してみる、って必要だと思います。」「何もやっていないのに、やる前から、良いとか悪いとか判断するのではなく、その前に自分で実際に関わってみることだと思います。」
「実際に自分の目で見て、触れてみないと、お客さんにも良さや魅力を伝えられないと思います。」
「お店に実際に置いてみて、お客さんに見てもらわないと、その花がお客さんにとっていいのかどうなのか、分からないと思います。」
「生産者の方も色々工夫を凝らして、様々な種類の花を育てています。新しいものを作っています。だから僕らが、そういった花をお店で置けば、お客さんが選ぶ幅も広がると思います。」
藤澤さんの視点の中には、「自ら出かけ確かめる」ことが基本にありました。
実際に自分で見てみないと分からない・気づけないことがあるからです。
「明らかに間違った結論に達している人は、自分とは違う現実を見、違う問題に気づいているに違いないと考えるべきである。もしその意見が知的で合理的であるとするならば、彼はどのような現実を見ているのかを考えなければならない。」(経営者の条件)
様々な品種の花は、一見、同じように見えても、外見だけではなく内面も、それぞれに考え方や見ている物が違う私たち人間のようにも思えました。
「一つの行動だけが正しく他の行動はすべて間違っているという仮定からスタートしてはならない。自分は正しく彼は間違っているという仮定からスタートしてはならない。」(経営者の条件)
実際に花を見てみないと分からないことがたくさんありました。
皆さんも、花政さんのインスタグラムで素敵な花に巡り合ったら、実際にお店の足を運んでみてくださいね!