発見!茅ヶ崎のプロフェッショナル~小皿Bar Suya 岩瀬望美さん~第2話

茅ヶ崎は個性的なお店屋さんが多いまち。そんなお店をつくる店主さんのこと、みなさんご存知ですか?お店を始めたキッカケ、普段どんなことをしているの?プライベートはどんな時間?店主の方の魅力に迫ります。読み終わったら、そのお店屋さんのことが益々好きになるかもしれません。

茅ヶ崎で食べられる本格宮古そば

Suyaさんと言えば

知る人ぞ知るのが「宮古そば」。茅ヶ崎で食べられる宮古そば、として、土日のランチタイムのみオーダーが可能です。宮古そばは、沖縄は宮古島で食べられるお蕎麦。そばといっても日本そばのような茶色の麺ではなく、モチモチとした食感です。

「宮古島が好きで、年に2回くらい宮古島に行っては、宮古そばばかり食べていました。お店でも提供できたらいいなと考えていて、作り方を教えてもらえないかとお願いしました。しかし、修行もとても大変でした、朝の2時に製麺所に来なさいと言われましたね(笑)。頑張って通いました。

本場では出汁の取り方から丁寧に教わったそうです。

Suyaの宮古そばの特徴は、出汁。岩瀬さんのこだわりです。

「豚と鶏をまるごと水に6時間くらいつけて血抜きをします。その後、汚れた血管をペンチで取り除き、歯ブラシで細かい部分まで磨くと、きれいなピンク色の肉になります。要らない血管と血液を取り除いだ後、数回煮だして臭みをとります。そうした後、コトコトと煮詰めていくと澄み切った出汁ができます。」

大きな寸胴鍋を使って煮詰めていくのですが、時間をかけていくと蒸発してしまうので一度にあまり量をつくることができません。なので、土日のランチタイム限定のメニューなのです。

身体に良いものを提供したいと思っています。健康食品のお店にしたいくらいです。宮古そばの出汁も、ボーンブロスといって、ニューヨークではセレブがコーヒーの代わりに飲んでいます。健康美容効果がとても高いのです。化学調味料を入れないので優しい味です。全部飲んでいただいても大丈夫ですよ」

他にも、コーレーグースという沖縄の調味料も手作り。

「島唐辛子の辛みエキスです。島唐辛子は苗から自分で育てています」

岩瀬さんが丁寧に手をかけてらっしゃる様子が良く伝わります。

そんな、Suya=宮古そば、というイメージのあるお店ですが、実は、もう一つのキーワードが。それは、Suya=神社?というもの

酢屋の屋号を継いで行きたいと思ったのも、縁を繋いでいきたいと思ったからです。」と語る岩瀬さん。その想いは常連さんの間でシッカリと形になりつつあります。

ここで知り合ったお客様同士で結婚する人も現れました。プロポーズのサプライズを一緒にサポートしました、プロポーズの瞬間は、常連の他のお客様をお呼びして茅ヶ崎市内の飲食店で皆で見守りました。そんなこともあり、パワースポットだねと言われています。

岩瀬さん自身の人の縁をつなげたいという想いは、お客様同士の絆に留まりません。

「お店には、お客様のご家族が来てくださることもあります。お父さんやお母さん、兄弟や家族を連れてきてくれるのです。北海道からお母さんがやって来て紹介してくださったり。家族を順々に連れてきて紹介してくれる。お客様の身内まで仲良くさせてもらっています。

自分の家族を紹介したいとお客様が思うということ、それは、岩瀬さん始めお店に集う他のお客様同士が今暮らしている場所での家族のような存在ということではないでしょうか。

縁を繋ぎたいと思う岩瀬さんの想いが、お客様にも伝わっているのです。

「わたしは、『ここで、エネルギーを売っているんだよ!』と言っています。実は食べ物でもないし飲み物でもない、エネルギーを売っているんです。それに気づいてくれる方がいらっしゃってくださっていると感じます」

お客様がたくさん満席でない場合は、そのお客様との時間を大切にするため時間、そんな風に捉えている岩瀬さん。「意味があるんだ、と感じています」

お客様と岩瀬さんが縁を通してエネルギーを満たす時間、それがSuyaでの時間なのかもしれません。

第1話はこちらからどうぞ

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